ProFTPD+TLSで、1GB以上のファイルが転送できない
Debian個別の話ではなく、ProFTPDとTLSを使ったファイル転送を行ったとき、1つのファイルのサイズが1GB を越えている場合、転送が途中で止まってしまう。 この問題の痛いところは、最初に何らかのメッセージが出るわけでもなく、1GB転送した時点で発生すること。
これはどうやら、デフォルトでは1GBのデータ転送を行うたびに、TLSのネゴシエーションをやり直すらしいのですが、一つのファイルが1GB以上あると、ネゴシエーションがうまくいかないらしい。
そこで特に転送量に制限を設けない場合は、mod_tls関連の設定のところに下記の記述を追加する。
# vi /etc/proftpd.conf
TLSRenegotiate noneこれで、1つのファイルをデータ転送中に再度ネゴシエーションを行うことはなくなる。
また、逆にもう少し低いしきい値でネゴシエーションを行いたい場合は、下記のように記述するとKB単位で再度ネゴシエーションを行うことができるが、1つのファイル転送中にネゴシエーションが行われると、処理が停まってしまうのでは、特にこの設定は必要ないかも。
# vi /etc/proftpd.conf
TLSRenegotiate data 256000 (256MBで再度ネゴシエーション)